Lesson 36

親知らず(智歯)

親知らずとは20才前後、1番最後に生えてくる歯のことで智歯と呼ばれています。
現代人の顎は小さくなってきていると言われており、最後に生える親知らずのスペースが狭くなり、その結果、頬の方向や内側、または水平に生えてくることが多くなりました。

  • 水平に生えている:隣の歯を押しながら生えてくるため、歯列の不正を引き起こすことがある
  • 少し生えている:上の歯で歯肉を噛んでしまったり、食べカスが溜まりやすい。
  • 外側、内側に向かって生えている:舌、頬粘膜を噛んだり、擦れて潰瘍を作ったり

個人によってかなり違いがあり、上下左右4本共ある人や1本もない人、数や大きさ、生える方向や度合いなどさまざまです。
このように親知らずは一番奥の不規則な位置に生えているために、ブラッシングがしにくく、食物残消(食べカス)が溜まりやすくなり、炎症を引き起こすのです。
それが広がったものを智歯周囲炎といい、痛みや頬の腫れの原因です。

ひどくなると、口が開きにくくなり、食事が取れなかったり、熱が出たり、大変苦しむ原因となります。
予防としては、日常から口腔内を清潔に保つことが大切です。念入りにブラッシングしましょう!

  • 外側、内側からブラッシング
  • 部分用のブラシを使用
  • 洗口剤でよくうがいを

親知らずは抜いた方がいい場合もありますので、歯科医院にご相談ください。